土地売買
2024年07月16日

土地売買にかかる「仲介手数料」とは?仲介手数料の内容や計算方法を解説

人生のうちに、土地を売ったり買ったりする機会はそれほどありません。どちらも大きなお金の動く取引であり、土地の代金そのもの以外にもさまざまな手数料や税金を支払わなければならないことは、ご存知ではないでしょうか。そこで今回は、土地売買の際にかかる手数料の一つ、「仲介手数料」について解説していきます。仲介手数料は誰に支払うどのような手数料なのか、相場や上限はあるのか、そして仲介手数料の計算方法についても詳しくお話ししていきましょう。

 

 

1.仲介手数料とは?

まずは、仲介手数料とは、誰に支払うどのような料金なのかを解説します。

1-1.不動産の仲介とは?

土地を買いたい人と土地を売りたい人がいたとしても、お互いの存在を知らなければ、ニーズがマッチすることはないでしょう。土地を買いたい人と売りたい同士結びつける役割を果たすのが、不動産会社による仲介なのです。土地を買いたい・売りたいという希望や条件を不動産に伝えれば、本人に代わって売り手や買い手を探してくれるというわけです。

必ずしも、不動産会社による仲介を依頼する必要はありません。土地の売買は売主と買主の個人間で直接行うことも可能です。ただし、個人で売り手・買い手を探すのは難しく、土地売買の契約手続きも煩雑で専門性も高いので大変でしょう。

不動産会社は、土地を売りたい人からの依頼を受けつと、広告を掲載するなどして宣伝活動を行います。購入希望者が見つかったら、売り手と連絡を取りつつ交渉・相談をして、双方の合意の上で売買契約を結びます。土地が売れるかどうかは、立地の良さやタイミング、不動産会社によるでしょう。スムーズにいったとしても、売れるまで半年ほどはかかると考えた方がいいでしょう。

1-2.仲介手数料とは?

土地の売却を不動産会社に依頼した際に、無事仲介によって土地の売買が成立した場合に不動産会社へ支払う報酬を「仲介手数料」といいます。つまり、無事売買契約が成立して、はじめて仲介手数料が発生するというわけです。

2.仲介手数料はいくら支払えばいい?相場はある?

仲介手数料は、具体的にはいくら支払えばいいのでしょうか。相場はあるのかどうかみていきましょう。

2-1.契約成立ではじめて発生する仲介手数料

仲介手数料は、不動産会社に仲介を依頼する際には発生しません。仲介手数料は土地の取引金額によって異なるため、依頼する際に仲介手数料がいくらになるのかもわかりません。そのため、「法外な額を請求されてしまったらどうしよう」などと不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

2-2.仲介手数料には上限がある

法外な仲介手数料を請求されないかどうか心配な人も、心配は不要です。なぜなら仲介手数料には、上限が定められているのです。法律で仲介手数料の計算方法や限度額はしっかり定められていて、その範囲でしか請求できません。そのため、不動産会社によって多少の違いはあっても、法外な仲介手数料を請求されて大金を支払う必要はないのです。

2-3.仲介手数料の計算方法

仲介手数料は、売買価格によって段階的に変動するよう決められています。個々の不動産会社で手数料を何%にするかによって多少の変動はあるものの、限度額も定められていて、すべての不動産会社がルールに則って仲介手数料を決定しているので、安心でしょう。

仲介手数料の上限は、「売買価格×手数料利率+消費税」の計算式で求められます。この式の中の手数料利率は、売却価格によって段階的に次のように変動します。

  • 売却価格200万円以下の部分:売却価格×5%+消費税
  • 売却価格200万円~400万円以下の部分:売却価格×4%+消費税
  • 400万円以上の部分:売却価格×3%+消費税

2-4.売却価格が1,000万円の仲介手数料上限は?

それでは実際に、売却価格が1,000万円の仲介手数料上限を計算しましょう。1,000万円を次のように3つにわけて計算した上で、合算します。

  • 200万円以下の部分:200万×5%+消費税=11万円
  • 200万円~400万円以下の部分:200万×4%+消費税=8万8千円
  • 400万円以上の部分:600万×3%+消費税=19万8千円

上記を合計し、売却額1,000万円の仲介手数料上限は、39万6千円になります。

3.仲介手数料には何が含まれる?

仲介手数料には上限が定められていて、法外な料金を取られることはないとわかりました。それでもどのような目的で使われるお金なのか、何のために支払わなければならないのかわからないままではモヤモヤしてしまうかもしれません。そこでここからは、仲介手数料にはどのような目的で使われるのか、どのような料金が含まれるのかをみていきましょう。

仲介手数料には、主に次のような費用が含まれます。

  • 各種手続きの費用
  • 営業活動費
  • 広告費
  • 購入希望者への対応

4.まとめ

土地の売買によって大きなお金が動くのと同時に、不動産会社に仲介を依頼すれば仲介手数料を支払う必要もあります。仲介手数料には法律で定められた上限額があり、土地の宣伝活動や各種手続き費用などに使われます。

「有限会社東海製油不動産」では、那智郡に根を下ろした地域密着型の不動産会社です。土地売買の仲介も行っておりますので、土地を買いたい・売りたいとお考えの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。