土地売買
2024年06月29日

土地売買に税金はかかる?土地を売ったり買ったりした時にかかる税金を解説

土地を売却するにも購入するにも、さまざまな税金がかかるのはご存知でしょうか。つまり、土地を売却した際にも売却代金がそのまま収入にはならず、必ずそこから税金を支払わなければならないのです。同様に、土地を購入した際にも、購入代金だけでなくさまざまな税金を支払わなければなりません。つまり、土地売買の際には、税金を支払う分の資金を用意しておく必要があるのです。そこで今回は、土地を売ったり買ったりする際にかかる税金について詳しく解説していきます。

 

 

1.土地の売却にかかる税金

まずは、土地を売却する際にどのような税金がかかるのか、みていきましょう。

1-1.印紙税

土地を売却する際には、「不動産売買契約書」や「金銭消費貸借契約書」、「建築工事請負契約書」といったさまざまな契約書を作成する必要があります。この際に納める税金が、印紙税です。契約書に貼り付ける、切手のような印紙を見たことのある人も多いでしょう。契約書に収入印紙を貼り付け、上から押印すると納税したことになります。

印紙税の額は一律ではありません。契約金額によって異なり、契約金額の高いほど印紙税額も高くなるように定められています。

1-2.譲渡所得税

土地を売却して利益が発生した場合、その利益を「譲渡所得」といいます。この譲渡所得は、「譲渡価額-(取得費用+譲渡費用)」の計算で求められます。この際の「取得費用」とは、土地の取得時に支払った代金に仲介手数料・設備費・消費税・改良費といった諸費用を合計した額から、経年による減価償却費を差し引いた額になるでしょう。そして「譲渡費用」とは、土地売却時に支払った諸費用(仲介手数料・印紙税・測量費用など)になります。この譲渡所得に対してかかる税金が、譲渡所得税です。つまり、譲渡所得税は、売却金額に課税されるのではありません。譲渡益に対して課税されるのです。

ただし、土地の購入時に支払った諸費用が今では不明なこともあるでしょう。その場合には、取得費を「売却金額の5%相当」とすることも可能です。

譲渡所得税も、一律ではありません。土地の保有期間の長さに応じて税率が変動します。保有期間が5年以下なら「短期譲渡所得」、5年以上なら「長期譲渡所得」となり、税率は短期譲渡所得の方が高くなるので、売却の際にはなるべく5年以上保有する方がお得でしょう。

1-3.登録免許税

法務局の不動産登記簿に登記するために納める税金が、登録免許税です。土地の売却時には所有権の移転登記に税金がかかるものの、これは買主の負担するのが一般的でしょう。土地売却時に売主が負担するのは、抵当権の抹消登記のために必要な税金となります。

1-4.住民税

土地を売却して譲渡所得を得た際には、譲渡所得税に加えて住民税も課されます。譲渡所得税と同じように、その土地の所有期間の長さによって、税率が定められています。

1-5.復興特別所得税

2011年に発生した東日本大震災の復興支援を目的に、2013年から設けられている税金です。2037年までの課税予定となっています。

2.土地の購入にかかる税金

次に、土地を購入する際に支払う税金についてみていきましょう。

2-1.印紙税

土地の売却時同様に、購入の際にも印紙代が必要です。売買契約を交わす際に必要だからです。土地の購入費用によって、金額は異なるでしょう。

2-2.登録免許税

土地を購入する際には所有者が変更になります。登記簿に記載されている所有者も変更する必要があり、その手続きにかかるのが登記免許税です。

2-3.不動産取得税

不動産所得税とは、土地を購入や贈与、交換などによって取得した時に課される税金です。固定資産税などは土地を取得したら毎年支払う必要があるものの、この不動産取得税は取得の際一度だけ支払うものです。

3.土地の売買における税金の支払い時期は?

土地の売却や購入の際にかかる税金についてお話してきましたが、それぞれどのようなタイミングで支払えばいいでしょうか。

3-1.土地売却時の税金の支払いタイミングは?

土地の売却時にかかる税金の中で、売買契約時に支払うのが「印紙税」、登記の際に支払うのが「登録免許税」です。「譲渡所得税」と「住民税」、そして「復興特別所得税」は確定申告時に支払います。その中でも譲渡所得税と復興特別所得税は確定申告の際に支払うのに対し、住民税は確定申告後の5月以降となるので注意しましょう。

3-2.土地購入時の税金の支払いタイミングは?

土地の購入時にかかる税金のうち、売買契約時に支払うのが「印紙税」、登記の際に支払うのが「登録免許税」です。これは、売却時と同じでしょう。「不動産取得税」は、土地の取得後に納税通知書の贈られてきたタイミングで支払います。土地の購入後、3カ月から半年を目安に送られてくることが多いものの、登記のあった旨の連絡を受けた後で税金の計算をして通知するのに時間がかかるといわれていて、1年ほどかかるケースもあるようです。

4.まとめ

土地の売買には、さまざまな税金がかかります。支払うタイミングもさまざまなので納付の連絡が来て焦らないように、税金の支払いを見越して資金を用意しておきましょう。

「有限会社東海製油不動産」では、土地を売りたいお客様、土地を買いたいお客様のサポートをしております。物件売買のお手伝いはもちろん、税金についての疑問にもお答えいたします。まずはお気軽にご相談ください。